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What’s?ライフスキル5~ライフスキルの位置づけ~

キノネ塾の指導の軸である”ライフスキル”について詳しくご紹介していくシリーズ、What’s?ライフスキル。第五弾は「ライフスキルの位置づけ」です。

What’s?ライフスキル5

~ライフスキルの位置づけ~

前回の記事ではライフスキルと勉強について紹介いたしました。今回は、ライフスキルの位置づけについて説明していきます。

ライフスキルに似た言葉はたくさんありますが・・・

ライフスキルとは「生きる力」。

これらに似た言葉は現在、さまざまにあります。例えば、ソーシャルスキル非認知能力などは近年知名度を上げてきているのではないでしょうか?

しかし、これらとライフスキルは異なります。ライフスキルの位置づけについてその他の類似するキーワードと比較することで明らかにしていきましょう。

まず結論!

まずいきなりですが結論からお話ししましょう。ライフスキルはその目的を「人生全体」においているため、その他類似するワードを包括するような位置づけにあるといってよいでしょう。ひとことで言えば、ライフスキルは木の根っこや幹の部分。その他のワードは枝葉の部分でしょう。

以下のイメージ図を参考にしてみてください。

ライフスキルとはその目的を「人生を切り開く」としており、方法として自分の心に向き合うだけでなく、社会全体にも視野を広げ、心理学的知見から生き方の技術を磨くをあげています。

それでは類似するその他のワードについて紹介していきます。

メンタルトレーニング・エモーショナルスキル

~目的:快適に暮らす~

これらの言葉は広く用いられていると思います。メンタルトレーニングは

「目標達成のために自身のメンタル状態を最高の状態に維持すること」(参考:メンタルトレーニング9選|効果を理解し自分に合った方法を選ぼう – Well-Being Workers (lafool.jp))

そして、エモーショナルスキルとは(エモーショナルインテリジェンスやソーシャル・エモーショナル・ラーニングといった言葉にも通じてきますが…)エモーショナル=感情的な・情動的なという意味ですので

「自己認識、自己抑制、モチベーション、エンパシー(他者の感情や経験を理解する共感力)、社交スキル」などが主となります。(参考:エモーショナルインテリジェンスが職場で大切な理由 | Indeed (インディード))

これらは、目的を快適に暮らす(よりよく暮らす)ためとし、その対象を自分の心においています。

新しい学習指導要領(21世紀型教育)

~目的:産学連携~

小学校では2020年度以降、中学校では2021年度以降「新しい学習指導要領」が実施されるようになりました。それはときに21世紀型教育と言われることもあります。

学習指導要領とは文部科学省が定めている教育の基準です。つまり、国の教育の指針

そこにはこんな理念があるようです。

これからの社会がどんなに変化して予測困難になっても、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。そして、明るい未来を共に創っていきたい。(参考:学習指導要領「生きる力」:文部科学省 (mext.go.jp)

ここでも強調されているのは「生きる力」というキーワード。ただ、ライフスキルの「生きる力」と少し違うのはその背景です。

背景にあるのは「学校での学びが社会に出てから活きていかない」という課題。学習指導要領の定める「生きる力」とはつまり、学校で学んだことを社会で活かせる力のことであり、さらには教育自体を社会に活きていくものにしようという目的があります。

だからこそ、これらのキーワードは産学連携(学問分野と産業分野が接続すること)に近い概念であるということです。

そしてその先にあるのは「経済成長」!

国家主導で行う学習指導要領だからこそ、という感じですね。

ソーシャルスキル・非認知能力

~目的:経済成長~

さきほどの文部科学省の定める「新しい学習指導要領」には産学連携という目的があり、そしてそのさきに経済成長という大きな目的がありました。

そんな今、経済成長を担っているビジネスシーンで重要視されているスキルこそがソーシャルスキル、または非認知能力

ソーシャルスキルは対人関係を円滑にするための技能であり、相手から肯定的な反応をもらい否定的な反応を避けるための技能(参考:ソーシャルスキルとは?種類と定義 対人課題を解決するヒント (education-career.jp))

非認知能力とは、積極性や粘り強さ、リーダーシップやモチベーションの高さといった数値では図りにくい能力のこと。(参考:非認知能力とは? 能力一覧、非認知スキルが高い人の特徴 – カオナビ人事用語集 (kaonavi.jp)

上記のようにそれぞれ似たような定義があります。これらは精神科領域から発展した言葉であり、社会性という言葉を重要視していたり、ビジネスシーンで重要視されたりすることから目的を経済成長としていると言えます。

宗教的思想・自己啓発

~目的:救い~

番外編として、宗教的思想や自己啓発についても説明していきましょう。

ライフスキル=生きる力とありますが、人によっては生きる指針を宗教的思想や自己啓発に置くこともあるかと思います。

これらを否定するわけではありません。ここではライフスキルとの違いを客観的に確認していきます。

宗教的思想や自己啓発は私たちの悩みや焦りに一種の「救い」をもたらしてくれます。その点で目的を救いにおいており、誰かの人生や誰かの思想をとりいれるという方法で私たちに救いをもたらしてくれます。

まとめ

以上のことから、類似するワードの持つ要素をすべて持っているものがライフスキルと言えます。

だからこそ、ライフスキルとは木の根っこや幹のような部分であり、その他のワードは枝葉であると言えます。

キノネ塾ではそんなライフスキルを勉強と掛け合わせる試みを行っています。これからどんどん成果が出てくると思いますのでどうぞご期待くださいませ♪

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